「株式会社西尾のここが好き!」 ランキング

入社当初は、先輩たちの接客を見て、自分たちよりずっと目上のお客様をリードしていくそのきめ細やかな心遣いに、「なんで、ここまでやれるの!」と驚きの連続でした。例えば手紙。ご来店のお礼と感謝の言葉と、その方のお気持ちにさりげなく寄り添うその文章は、お客様の事を知り、『この方のために、自分に何ができるか』を考え抜いたからこそ書ける言葉。しばらくして分かったのは「この方のために」と動き続けることで、自分自身も磨かれていくということ。だから西尾には、人を引き寄せる笑顔の持ち主や、オーラを放つ人が、多いんです。自分の個性をのばして、それを接客に存分に活かしていけるステージです。

会社説明会で、西尾社長の飛行機の話に、インパクトを受けたのが、入社の動機。飛行機の燃料の1/3が、離陸時の上昇に使っている…つまり社会人として最初の3年が肝心だということ。入社後しばらくして、社長の厳しい言葉の底には、「この人の人生を預かっている責任」つまり、何としても何処でも通用する"チカラ"を、身につけるまで努力させたいという、熱い厚い気持ちがあることを知ったんです。上手くいかない時に「一生懸命やったから」とあきらめるか、喰らいつくかで、将来に大きな差が出てくる。おかげで「本当の一生懸命って何だ?」と考える癖がつき、とことん粘れる性格になりました(笑)。

お客様の求めるサービスは何か?を追求する仕事です。お客様の求めるモノ「以上」には感動があり、「以下」だとクレームになる。つまり「クレーム<100%<感動」。自分の課題を克服するきっかけも、お客様の言葉であり、「平山さんになら任せられる」と応援してくれるのも、お客様なのです。私は入社から1年半、まったく売れませんでした。今から思えば、クレームが怖くて言われた事をしていただけ…。そんな受け身では感動を創れるはずもない。でもそんな私に会社は、副店長を任せてくれたんです。期待に応えたいと、腹をくくり覚悟して取り組み、今に至ります(笑)。お客さまからも、会社からも、成長させてもらえる…。条件は揃っていても、最後は自分次第。やり抜くか、逃げるか、なんです!

研修なども盛んで、人と人の繋がりが"濃い"会社。だから全員が全員のことを知っているんです。僕は「おおとり店を創っていく」ミッションで店舗の立ち上げから任されたのですが、相談もしやすく、いろんな人のアイデアを取り入れられました。新人からベテランまで、接客という同じ仕事に携わっていて、同じ目標に向かう熱血家族のような社風で、「一番下の弟には、私よりお姉ちゃんが意見してあげて」という感じ(笑)。実は入社当時の私は、社会人とはこうだ!と勝手に重苦しい仮面を自分に被せていたんですが…そんな社風のお蔭で自分らしさを表に出せるようになり、今では「楽しそうに仕事するね」と言われています。

結果を大事にしています。実を言えば、売上だけを評価するのではないのですが、結果を出すために、本気で真っ向から努力すれば、それがそのまま結果になるのが、この仕事。例えば、西尾呉服店の一大イベント「西美展」。大会場を借り切って、多くのお客様でにぎわうこの催事では、誰ひとりとも立ち止まっている者はいません。先に先に働きかけ、常に動き続けている。主役であるお客様に、感動を届けるという結果に向かって、見えないところでも努力している、結果を見据えて動いているのです。人間的な魅力でお客様に感動を届けることに、社歴や学歴は、まったく関係はありません。全て自分次第ですね。

着物をお召しになるのは、人生の節目やパーティだけではありません。着物で初めて京都に行った。着物姿で注目された。着物との出会いによって、その方の人生に豊かな時間が生まれ、文化に興味を持ったり、交友関係が広がったりと、楽しい思い出をお客様からご報告いただいて、ワンランク上のワクワク感を共有できる。お客様の日常のボトムアップに繋がる仕事に、誇りを持っています。また先代からのお客様が、今ではお子様、お孫様と来店くださるという創業から100年の信頼を受け継ぐことにも責任を感じます。入社当時に比べ、今は20代の若い方も増えており、着物の楽さを広げる新たなチャンスだと受け止めています。

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